今しかない。長年の課題と向き合うために、受講を決意
——受講前は、どのような課題を感じていたのでしょうか。
20年ほど前に国際協力機関に通訳者として登録しましたが、育児との兼ね合いで高度な通訳技術を要する仕事はしてきませんでした。コミュニティ通訳や留学生支援など、外国人を相手に英語を使う仕事を続けてきたものの、何年もレベルアップできていない自分に焦りを感じていたんです。特に、国際協力機関の昇級試験で求められる金融や経済などのビジネス分野には苦手意識があり、どこから手をつけていいか分からず行き詰まっていました。
また、以前通っていた通訳学校は、常に張り詰めた緊張感がありました。その厳しさを知っているからこそ、再び通うことへの抵抗感があり、なかなか一歩を踏み出せずにいました。試験に通ると「解放された」と感じて勉強をやめてしまう自分の学習習慣にも限界を感じており、このままではいけないという危機感があったんです。
——KECを選んだ決め手は何でしたか?
コーチのえみさんのブログやnoteを以前から拝読していて、そのお人柄に惹かれていたのが大きいです。受講を決めた時期は、ちょうど仕事が1ヶ月休みになるタイミングで、さらに国際協力機関の昇級試験の案内が届いたときでした。「今しかない」と思い、無料相談に申し込んだんです。
相談の際、えみさんから「KECは通訳学校ではないので、いずれは学校に通う必要があるかもしれません」とはっきり言われました。私自身に苦手意識があることも踏まえて、ご自身の役割を正直に伝えてくださった。その言葉を聞いて、「この方なら信頼できる。まずはここで自分の考え方を変えて、自信をつけたい」と思い、受講を決めました。
「できない」と自分を責めていた私が、一番の味方になれた
——実際に受講が始まって、どのような変化がありましたか?
驚くほどの変化がありました。あんなに嫌いだった金融や経済の分野が、全5回のうち中盤を過ぎる頃には、「もっと知りたい!」というワクワク感に変わっていたんです。
——なぜそこまで劇的にマインドが変わったのでしょうか?
えみさんは一切否定せず、真剣に話を聞いてくれるんです。私はつい「ここができない」「ここがダメだ」と、できない部分ばかりに目が向いて、不満を吐き出してしまいがちでした。最初は、えみさんがポジティブな面を指摘してくれても「コーチだからモチベーションを上げようとしてくれているんだろうな」なんて、少し斜に構えて受け取っていたんです。
ところがあるとき、えみさんが「自分を客観的に、そして優しい目で見守っているもう一人の自分が育っていますよ」と言ってくれました。言われるまで自分では全く気づきませんでしたが、これまではずっと自分を否定してばかりいた私が、いつの間にか自分の味方になって、弱いところも含めて認められるようになっていました。
それを指摘されたときは、もう目からウロコで、思わず泣いてしまいました。人からどう評価されるかよりも、自分が自分の味方でいられること。そんなことができるようになるなんて考えもしなかったので、本当に大きな気づきでした。
仕事の自信が、生活や育児への好影響に
——具体的なトレーニングでは、どのような発見がありましたか?
桁数の多い数字の通訳練習中、聞き取ったものと違う数字をメモしてしまうことがありました。これまでは「また間違えた」と流していましたが、えみさんは「どういうときに書き間違いが起きるのか、分析してみてください」と促してくれました。
分析した結果、間違いはいつも語頭の子音が共通する「4と5(f)」、「6と7(s)」で起きていると判明。えみさんに報告すると、最初の子音が聞こえた瞬間にメモを取ろうとするため、そのタイミングが早すぎるのが原因だと分かりました。
「ワンテンポ遅らせて書く」という具体的な解決策を導き出せたのは、えみさんの鋭い洞察力のおかげです。自分一人では放置していたはずの些細なつまずきを、学びの種へと変えてくれる。これはほんの一例ですが、このような小さな分析の積み重ねこそが、レベルアップへの道なのだと実感しました。
——受講を終えて、実際の仕事や生活にどのような変化がありましたか?
受講直後の12月に通訳の現場があったのですが、準備していたことの多くを出し切り、自分なりに手応えを感じる仕事ができました。以前のようにパニックになることもなく、落ち着いて現場に立てたことは大きな自信になりました。試験が終わっても自分一人で勉強を継続できていることも、私にとっては大きな進歩です。
また、コーチングの考え方は日常生活にも生きています。最も大きな変化は、ネガティブな出来事への向き合い方です。感情に流されず、「何か学べることはないか」と一度立ち止まって冷静に考えられるようになりました。時間に追われて「何もできなかった」と落ち込む代わりに、1行でも「今日できたこと」を書き留める。この「できたことにフォーカスする」習慣は、育児や対人関係にも良い影響を与えてくれています。
「どう進めばいいか分からない」と立ち止まっている方へ
——最後に、受講を検討されている方へメッセージをお願いします。
このコースは、単に受け身の姿勢で「英語を教えてほしい」と思っている方には、もしかしたら向かないかもしれません。でも、「一生懸命やってきたけれど、これ以上どうしていいか分からない」と行き詰まっている方には、再び前を向くための大きなきっかけになるはずです。
えみさんは単に英語を教えるだけでなく、その人が本来持っている能力を引き出す力に長けている方です。その影響は英語の枠を超えて、思考やマインドといった深い部分にまで及びます。何より、えみさんのような「味方」がそばにいてくれる心強さを、ぜひ多くの方に体験してほしいと思っています。